本日の土壌診断コースは、午前は帯広畜産大学 宮竹 史仁先生による堆肥製造実習の続きでした。
約2週間前に仕込んだ左側の堆肥の切り替えし作業を行ないました。この堆肥はおがくずではなく、戻し堆肥を使用しています。発酵槽から堆肥を出すのと同時に、ガス検知管で臭いの検査を行ないました。上の方と下の方では、臭いの質が変化することを体感しました。上の方は空気が入りやすいため、どちらかといえば好気的発酵であり、下の方は空気が入りにくいため、どちらかといえば嫌気的発酵となっていました。
ガス検知管を用いて、4種類測定を行ないました。
①アンモニア(NH3)
②アミン類(NH2)
③硫化水素(H2S)
④メルカプタン類(SH)
今回の堆肥は発酵がきちんと進んでいたため、ほとんどガスは検出されませんでした。
切り返し作業を人力で行ない、再び発酵槽に戻して経過観察を行ないます。
午後は、JA十勝清水町の堆肥製造施設へ視察に行きました。
牛ふん・鶏ふん・バークを原材料とした堆肥ペレット「しみず有機」の製造現場を見学させて頂きました。
午前中は人力でできる規模であったため、規模の大きさに研修員は驚いていました。堆肥ペレットの水分やC/N比、施用量などを熱心に質問していました。
JA十勝清水町では、堆肥の生産量を上げることを課題としており、水分をいかに下げるか、発酵速度をいかに上げるかお話しして頂きました。
ご協力頂きました皆様には心より感謝申し上げます。
JA十勝清水町では、バイオマスの地域内循環、耕畜連携を促進し、農地生産性(地力)を高め、持続可能な有機的農業の実現に向けた取り組みを行っています。
ぜひ、JA十勝清水町ホームページをご覧ください。