本日の土壌診断コースは、帯広畜産大学 宮竹 史仁先生による「堆肥製造」の講義と実習でした。
午前は堆肥製造の座学で、堆肥の役割や製造方法について学びました。堆肥の役割は主に①肥料としての供給源、②土壌改良材としての三相改善です。牛糞、豚糞、鶏糞のみならず、生ごみも堆肥として利用できることや堆肥製造における日本の現状や水分の調整方法などを学びました。
午後は、堆肥場において牛糞とおがくずを用いて堆肥の製造実習を行ないました。
まず宮竹先生から問題が出されました。
牛ふん195kgが用意されており、水分を65%に調整したい場合、おがくずは何kg必要か?(牛ふん:水分90%、おがくず:水分44%)
研修員たちは、計算式を学びます。
おがくず(kg)=牛ふん195kg×(牛ふん水分90%-設定水分65%)/(設定水分65%-おがくず44%))
計算上の答えは、232kgです。
続いて計算上の答えを用いて、作業を開始します。
①おがくずを計量しながら下に敷く。
②牛ふんを上に乗せ、スコップでよく混ぜる。
③何回かに分けて牛ふんとおがくずを混ぜる。
④容積重、水分を確認しながら調整する。
堆肥を製造する大変さを学びながら、水分の具合を体感していきます。
最後にお手製の発酵槽に入れて、仕込みます。
左の発酵槽は2週間前に仕込んだ堆肥で、右は研修員が仕込んだ堆肥です。色も異なれば発酵温度も異なります。この違いを体感しながら、経過観察を行っていきます。どのような結果が得られるのでしょうか?